concept

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「社長、何がしたいんですか?」
その一言が、すべてのきっかけでした。

会社を継いで14年。これまでひたすら前を向き、売上のことばかりを考えて走り続けてきました。 しかし、ある時ふと、「本当にこれでいいのだろうか?」と立ち止まりました。どういう会社をつくりたいのか、 何のために仕事をしているのか。そんな問いに向き合う中で、私は一つのことに気づきました。 「血縁者ではない自分」を、どこかで言い訳にしていた のではないかと。

有限会社塩野は、1965年に創業しました。 初代・塩野義俊が立ち上げ、2代目・塩野優、3代目・塩野豊夫と受け継がれてきた会社。 そのバトンを4代目として私が引き継いだ時、「この会社を守らなければならない」という責任感とともに、 「自分は塩野の血を引いていない」という意識が、知らず知らずのうちに自分を縛っていました。

「自分が何をしたいのか」ではなく、「会社をどう存続させるか」ばかりを考えていた。 でも、それだけでいいのだろうか?本当に大切なのは、会社の名前や血縁ではなく、皆で「どんな未来をつくるか」ではないか。

創業60周年の節目に、新たな一歩を踏み出す決意をしました。 新社名「株式会社クルヒ」は、「少し先の未来を見据え、皆で共に進んでいこう」という想いを込めています。

「来る日」を大切にしながら、一歩先を見据えたモノづくりに挑戦し続ける。それが、私の、私たちの新たな決意です。

また、一から始める心づもりで、私の想いを皆の想いに変えて行きたい。 これからのクルヒは、「卓越した技術と知識を源泉に、少し先をいくモノづくり」 を実現し、たくさんの「ありがとう」を交換できる会社を目指します。

創業から受け継がれてきたモノづくりの精神に今を生きる私たちの熱意と 技術を加えて支えてくださるすべての皆様への感謝の気持ちを原動力に、 株式会社クルヒは明日へと歩みを進めていこうと思います。

inspiration

Improve from this moment on.

今と明日が繋がる
最小の瞬間から意識する

「繰り返される1秒1秒も“curuhi”にとってはただの繰り返しではなく、 丁寧に向き合い、
一つ一つを少しづつ向上させていくもの」という考え方のもとに、 時刻を示す「00:00」の「:」をモチーフに生まれたロゴデザインです。

「繰り返しではあるけれど、同じではない。」

日々の繰り返しも感謝の気持ちも、“今を大事にし続ける・1秒1秒をブラッシュアップしていく“ことで 「来る日」へと繋がっていくという意思を、時が変わろうとも変わることのない 「:」に「’」(ダッシュ記号(プライム記号)=同じではなく類似したものという意味)をつけることで表しています。

CEO message

はじめまして。
株式会社クルヒ 代表取締役 上糸(うわいと)の安田です。

ミシン目(ステッチ)は、一本の糸だけでは決して掛けることはできません。 上糸が下糸を引っ張り上げ、上糸と下糸が交差しながら一本の美しいミシン目が出来上がっていきます。

それはまさに「真っ直ぐで、淀みなく、お互いの調和が取れた、 私の理想とする在り様」そのものであると思い至りました。 「皆のパフォーマンスを最大限に引き出すこと」が私の役割だと考え、上糸と名乗ることに致しました。

とはいえ、ものづくりをしていると、たまにステッチが曲がったり、糸の調子が狂ったりすることもあります。 そんな時は、まず「なぜだろう?」と考えます。上糸の調整が強すぎる?弱すぎる? 糸が絡まっている?針が合っていない? いろいろな原因が考えられます。

これは、仕事を進める上でも同じこと。「なんか最近調子が悪いな」と思ったら、 いきなり力技で押し通すのではなく、みんなで原因を探り、必要なところに手を加え、整えることが大切だと考えています。 私の役目は、社員一人ひとりが持つ力を存分に発揮できるような環境を整え、共に成長しながら、より良い未来を創り上げていくこと。

強く、しなやかに、そして真っ直ぐに。糸の調整を間違えず、時には遊び心も加えながら、私たちクルヒは前に進んでいきます。

代表取締役 上糸 安田明宏